連合山形岡田会長年頭あいさつ

連合山形岡田会長

新たな年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。

第1に、今春闘を通じた働く者の賃金引上げと雇用安定に向けた取り組みです。
特に、企業全体の9割を占める中小企業に働く労働者の賃金引上げがなければ
デフレ脱却や格差是正、全体の底上げは成しえません。連合山形としては、中
小企業に働く労働者の賃金引上げ、大企業と中小企業の格差是正に全力を挙げて取り組みます。そのために、「より多くの組合の要求書提出、交渉、回答・妥結」など中小労組に対する支援・連帯の取り組みを強めていくとともに、経営側との対話を強め、行政に対しては一層の中小企業に対する支援を求めていきます。また、働く者の賃金改善に向けて中小企業の活性化が必要であり、そのための地域活性化、地方創生などを課題として、「地域活性フオーラム」を開催し春闘の社会的役割を広めていきます。

第2に、安倍政権の「暴走」する政治に歯止めをかけるべく大衆運動の展開についてです。安倍政権の暴走はとどまることを知りません。一昨年9月、多くの国民の反対の声を全く無視して、集団的自衛権行使を可能とする「安保法」の採決を強行しました。昨年秋の臨時国会ではTPPの承認を強行し、高齢者の生活に重大影響を与える「年金カット法案」やギャンブルを合法化する「カジノ法案」も採決を強行しました。今日、平和のうちに人間らしく生き続け働き続けられる労働環境と、安心・安全・信頼の「持続可能な社会」に向けた年金、医療、介護、子育て、教育などが国民の願いであります。しかし、安倍政権の政策は、大企業と大都市の利益優先と「戦争する国づくり」が基本です。今こそ、平和を守り、地方切り捨て・高齢者切り捨て、中小企業切り捨て、弱者切り捨てを許さず、安倍政権の「暴走」する政治に歯止めをかけるべく大衆運動の展開が重要です。

第3に、政治闘争の取り組みです。年明け早々の県知事選挙について、結果として無投票で吉村知事3期目当選を果たすことができました。御礼申し上げます。「無投票」に対してマスコミなど色んな評価がありますが、いずれにしても自民党が候補者を擁立できなかった結果として政策論争無しの無投票でありますが、厳粛に受け止めていきたいと思います。そういうなかで、吉村知事は3期目の具体的施策推進をどう図るかが課題であり、連合としても、1期目からの推薦団体として責任があるわけですので、政策的には公約の実行と知事の政治姿勢など意見を言うべき時には意見を申し上げながら支えていきたいと思います。

そして、解散総選挙について、今年の秋にも想定され、「常在戦場」の構えで取り組んでいきます。連合山形としては、1区・荒井寛氏(民進党公認・新人)、2区・近藤洋介氏(民進党公認・現職)、3区・阿部寿一氏(民進党推薦・新人)について、推薦することを決定しました。
安倍政権の暴走する政治に歯止めをかけるために、地方から政治を変えるために、昨年7月参議院選挙を「ホップ」、今年1月の知事選挙を「ステップ」、今年に秋にも想定される解散総選挙を「ジャンプ」と位置付けて、3候補の必勝に向けて全力を挙げて取り組もうではありませんか。

今年一年、実り多き年となりますようご祈念申し上げまして、挨拶とします。

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