連合山形「2017春季生活闘争討論集会」を開催

「底上げ・底支え」「格差是正」で暮らしの底上げを実現しよう!

DSC_0082 2月9日、大手門パルズにおいて連合山形「2017春季生活闘争討論集会」を開催し、約150人の参加の中、2017春闘では、中小企業労働者や非正規労働者の月例賃金・時給の「底上げ・底支え」「格差是正をはかることに重点を置き取り組むことなどを確認しました。

冒頭、岡田会長は「今春闘では、粘り強い交渉を展開し、月例賃金引上げ、『大都市圏と地方』、『大企業と中小企業』の『格差是正・底上げ』、さらには、長時間労働の削減、非正規労働者の賃上げ・処遇改善を勝ち取り、組合員の結集力・求心力を高めよう。」などと挨拶し、そのために、すべての組合が要求書を提出するよう訴えました。

連合本部労働条件・中小労働対策局の大久保暁子局長より春闘情勢報告を受けた後、連合山形「2017春季生活闘争方針」(案)について、設樂事務局長より提案され、全体で確認されました。集会では、UAゼンセン(長谷部さん)、JAM(木根渕さん)、運輸労連(青木さん)、JP労組(笹原さん)、高教組(田中さん)より決意表明をなされ、最後に「暮らしの底上げ応援団!」として総がかりで行動しようと「闘争開始宣言」が採択されました。

UAゼンセン 長谷部さん

UAゼンセン 長谷部さん

JAM 木根渕さん

JAM 木根渕さん

運輸労連 青木さん

運輸労連 青木さん

JP労組 笹原さん

JP労組 笹原さん

高教組 田中さん

高教組 田中さん

 

闘 争 開 始 宣 言

連合は、2014春季生活闘争から3年連続で月例賃金の引き上げを実現してきた。しかし、社会保障料などの負担増により相殺され、家計の可処分所得は増えず個人消費は伸び悩むなど、十分な賃金の引き上げがはかられていない。さらには、超少子高齢化と人口減少が著しく進展する中、労働力不足などが要因となり、長時間労働など雇用環境の悪化が顕在化し、若者などの将来不安を煽っている。このような社会情勢の中、今春季生活闘争において経営者側は、月例賃金の引き上げにこだわることは、賃金引き上げの選択肢が狭まるとし、年収ベースの引き上げを示している。 企業収益が過去最高を記録し、内部留保と自己資本率が伸び続けている一方で、実質賃金は上がらず、GDPの6割を占める国内消費は低迷したままである。人口減少と加速するイノベーションという構造変化の中で、「人への投資」と「生産性向上」との正のスパイラルを生み出し、「経済の自律的成長」と「社会の持続性」を実現しなければならない。これらを踏まえ、2017春季生活闘争は、大企業と中小企業の格差是正を大きな柱としながら「経済の自律的成長」と「社会の持続性」の実現をめざし、4年連続となる月例賃金の引き上げにこだわり取り組んでいく。そして、社会問題である過労死・過労自殺など、働く仲間がこれ以上犠牲にならないよう、ブラック企業の撲滅と長時間労働の是正に向け取り組んでいく。2017春季生活闘争は、日本の経済社会の今後を左右する分水嶺といっても過言ではなく、賃上げの流れを止めれば再びデフレへ向かうことが懸念され、労働組合の社会的責任が問われる闘いである。すべての労働組合が春闘要求を掲げ、「働くことを軸とする安心社会」を実現するため、「暮らしの底上げ応援団!」として、総がかりで行動しよう。

今日から闘いがスタートする。連合山形は、ここに2017春季生活闘争の開始を宣言する。

2017年 2月 9日

連合山形2017春季生活闘争討論集会

※くわしい2017春闘方針は、「春季生活闘争」バナーをご覧ください。

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